肩の痛み
肩関節周囲炎
50~60歳代によくみられる、いわゆる「四十肩・五十肩」のことですが、別名「凍結肩」、あるいは「癒着性関節包炎(ゆちゃくせいかんせつほうえん)」とも呼ばれます。
肩関節周囲炎は、特に誘因なく肩の痛みが現れ、腕を上げられないなどの可動域制限をともないます。
特に事務仕事や同じ姿勢での反復作業が多い方などは発症しやすい傾向にあります。
同時に猫背の方もなりやすいので普段の姿勢にも注意が必要です。
肩蜂下インピンジメント症候群
肩甲骨の先端部にある肩峰と腱板の間には、クッションの役割を果たす肩峰下滑液包があります(図)。しかし、頻繁な繰り返し動作で腱板や肩峰下滑液包が炎症を起こすことなどにより、肩の痛みを生じます。
手で行える検査法があり、その検査で痛みが出る場合はこちらの症状の可能性が高いです。
腱板断裂
4つの筋(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の腱から構成される腱板が断裂することにより、痛みに加えて、断裂した筋の筋力低下を生じます。
腱板断裂は中高年以降に多く、加齢にともなって発症するほか、喫煙、外傷、スポーツなどの様々な要因によって発症します。
こちらの症状の場合は限定的な場所の痛みが発することと、夜間痛などの症状も現れます。